下の写真は、約40年前にアクアライフのショップレビューで紹介された時の記事です、現在の店長の父である初代店長、所範好氏が若き頃創設した熱帯魚店です、この取材を受ける10数年前から経営している熱帯魚業界の老舗中の老舗です。
この頃が、熱帯魚が一番熱く面白い時代でした、この取材を受けた数年後に熱帯魚大ブーム到来！学生の間で大ブレイクし魚が飛ぶように売れました、今でも、この頃やそれ以前の常連さんが昔を懐かしみ来店されて、魚の話で盛り上がっています。

この当時の岐阜の熱帯魚店を紹介すると、岐阜水族館さん、岐阜熱帯魚センターさん（現アクアスさん）、豊木屋水族館、大垣のスギオカ水族館さん（現在息子さんも大垣で熱帯魚店アクアインテリアビューを経営されています）、羽島水族館さん、城南水族館さん、が当時の岐阜県観賞魚協会加盟店です、その他、柴松さん、増田水族館さん、のでら水族館さん、などもありました。現在大垣のアクアルームDACさん（アフリカン専門）、岐阜のクレージーゾーンさん（は虫類専門）、も店を出される前のスーパーマニア時代から良く知っています。

この頃、隣の名古屋ではフィッシュセンター富士さん（現 FUJI 3A PROJECTさん）、名東水園さん（現リミックスさん）、清水口フィッシュセンターさん、菊水園さん、南海水園さん、などなどその他数店舗で構成されていたアクアグループがありました。
今までに数え切れない程の魚を販売してきました、現在のアクアリストさんにはちょっと分かりにくいかもしれませんが、この当時の魚は本当に良い魚（美しい）ばかりでした、この頃の熱帯魚店は夢があり楽しい店が多かったような気がします。時代が変わり熱帯魚屋の形式も変わり、世代も交代しましたが、当店は値段だけにとらわれず時代遅れかもしれませんが夢のある本来の本物の熱帯魚店を目指し爆進して行きますので、これからも豊木屋水族館を宜しくお願い致します。

豊木屋水族館初代店長　所範好氏の談（創設者）

私が豊木屋水族館をオープンしたのは昭和40年代で、その頃は燃料の販売、氷の販売、釣り具の販売との兼業で最初は小さな店でした。店の主力は金魚、錦鯉を中心に扱っていました、その後お客様と一緒に手作りで店舗を少し改築拡張し、熱帯魚も色々な種類を扱う様になりました。昭和50年代の頃になると学生さんの間で、南米産の大型魚（シクリッド、ナマズ、アロワナ等）が大ブームになり狭い店内は学生さんでいっぱいになりました、その後色々な種類の魚がブームになり珍魚、怪魚等様々な魚を仕入れたものです。この頃は次々と強烈にインパクトがある魚が新着で紹介されました、初入荷で感動した魚を数点上げると、ショートノーズクラウンテトラ、シノドンアンジェリカス、レッドテールキャット、ドラドフィッシュなどなど、どれも当時は数十万円していまた、その他にも色々な魚がドンドン入荷してきました、今から思えばこの当時の魚はすべてワイルド個体でしたので、大変美しかった様な気がします。後に店も皆様のおかげをもちまして新築オープンする事が出来ました（現店舗）、今では二代目店長（息子）にすべてを任せています。

現店長も小学生の頃から熱帯魚に興味を持ち飼育する様になり、飼育熱がエスカレートし、あらゆる熱帯魚を飼育して熱帯魚の素晴らしさを知り現在に至ります。
まだまだ若輩な店長ですが末永くお引き立て頂きますよう宜しくお願い致します。 豊木屋水族館（とよきやすいぞくかん）の名前の由来、 簡単に言うと当店の先祖代々の屋号です、その昔岐阜県に豊木村と言う村があり当店の先祖がその村の出身で代々引き継がれている屋号です、豊木屋水族館と言うのは、当時の熱帯魚店は名前の最後に何々水族館と付く店が多かったためです。

左の写真は豊木屋水族館の前身である、豊木屋商店です。

現豊木屋水族館店長、所広海の祖父所定雄氏が岐阜県根尾村樽見の生活雑貨を取り扱う豊木屋商店本店（定雄氏の父である米吉氏が創業）の支店として岐阜市に生活雑貨及び運輸業を営む店として開店しました。

左の写真は今から約100年ほど前の写真です、一番右に写っているのが所定雄氏です 。

写真からも解るように生活雑貨は元より、燃料関係、根尾村と岐阜を結ぶ運輸業、まだ当時では珍しかったタクシー業等を営んでおりました。

左の写真は祖父所定雄氏の実家である、豊木屋商店本店です。

生活雑貨、衣料、食品等を扱う総合店として当時大盛況でした。この実家から育った兄弟、子孫たちは皆それぞれの業界で活躍しております。岐阜の経済界の方々には有名です。